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15.何となくインドに慣れて来た

キャメルサファリを何処に依頼しようか、僕は街中の旅行会社を回っていた。
地図を見ながら、僕は街中のサンセットポイントというのが目に留まった。
こんな大平原でみる夕陽は、さぞかし絶景なのだろうなぁ・・・。

そんな事を思いながら、目線を持っていた地図から真横のカフェにずらした。
そこには、若い男女が向かい合って座っていた。
そして、明らかにその二人は周囲から浮いていた。

女性は西部の民族衣装を着た女性、日本人かどうか良く分からない。
そして、男の方は・・・、あれっ、ユウキじゃん!!

デリーで別れたままジョードプルではぐれてしまった、アイツ・・・。

「何しとん!?」
「いやぁ〜、インドは狭いっすねぇ〜!」

狭かねぇよ!それにしても、すごい偶然だった。
彼から聞くと、彼女はコチラに住み民族楽器の勉強をしているらしい。
どうりで、日本人離れしてるワケだ・・・。

「そうそう、俺まだお前からネパールの歩き方、貰ってないぞ!」
「あぁ、渡しますよ!ウチまで来てくださいよ!」

彼の宿は、長距離バスストップのすぐ横の「タイタニック」というところだった。
名前からして想像がつかないが、韓国人ばかりのコリアン・ゲストハウスであった。

「じゃぁ、後で行くよ!」

そう言い残して、彼らと別れる。その後、僕の旅行会社はすぐに決まった。
夕方前からフォートに登ろうとして、僕は街中の坂道を汗だくになりながら登っていた。

すると、また一人のインド人に声を掛けられた。彼の名はアルパチーノ・・・、本当かよっ!
彼は僕にレンタルバイクを勧めてきた。

「いや、いいよ!今回、国際免許取ってきてないから・・・。」
「ダイジョウブ!日本デ乗ッテルデショ〜。OKヨ〜!」

本当かよ。でも、ハワイじゃ日本の免許証で借りられるって聞くしな・・・。
そもそも、その考え方自体が間違いであったのだが。
でも、まぁ何かあったら全部コイツのせいにしちゃおう!英語も分からんフリして!

値段は1時間100ルピー。高っけぇなぁ〜、もちろん日本に比べれば格安だが。
僕は4時間借りる事にした。
何故か一緒にスタンドまで行って満タンにして、再度店に戻ってきた。

「ジャ、パスポートヲアズカッテオクカラ!」

えっ、まじで!大丈夫なんかなぁ?4時間とはいえ、パスポートが自分から離れるのはこのときだけだったかな!?

じゃぁ、行って来ま〜す!の前に記念撮影。
撮影は、アルパチーノに頼んだのだが何故か隣の絨毯屋のオッサンも・・・。
それよか、近づき過ぎだって!!

もう一枚。
撮ってもらっておいてなんだが、インド人は写真を撮るのが苦手だ。
風景をバックにカメラを渡して、写してくれと言うと、大抵人物ドアップで写す。
まったく、もう・・・。

フォートに登った後、僕は街中から少々離れたサンセットポイントの丘に向かった。

途中、興味本位で砂漠方面へ疾走してみましたが・・・。

地図は見なくとも、上を見上げてれば到着するだろう!そんな呑気な構えで丘を目指しました!
でも、結局無事に到着出来た。

夕陽が落ちるには、まだ少々時間があった。
すると、そこには妙な楽器を持った爺さんが・・・。

彼とはそこで色々と話をした。この楽器の名前は忘れたが、ラジャスターン地方に古くから伝わる楽器らしい。
もうすぐ日が沈む、僕の横で、彼がとても心地の良いヴァイオリンの様な音色を奏でる。あぁ、実に気分が良い!癒される!最高だ!

だから爺さん、頼むからあの言葉だけは言わないでくれ!
僕は、心の中でひたすら祈った。

30分くらいしてから、彼は帰るという。
そして彼はこう言った

「私はあなたの為に弾いてあげた。マネー!」

あぁ、やっぱり言いやがったよ!
僕は嫌な予感がして先に聞いてました。プロなのか?って聞いたら、コレだけじゃ飯は食えないし趣味だと言っていた。

「アンタ、プロじゃないって言ったよな!勝手に弾いておいてそりゃないだろ!」
「僕は、絶対に払わんぞ!」

いつもの決め台詞で締めました。爺さん、ビビってしまってそそくさと帰って行きました。

さぁ、もうすぐサンセットだ!
しかし、その時とても重大な事に気が付く。さっきも思ったのだが、このバイクってライトは点くん?確認してみると、バッチリ点かない!思った通りだ・・・。
これじゃ、暗い夜道あの野良牛どもを避けながらは走れない!
サンセットを前にして、下山を決める。勇気ある撤退だ!

そして、下山しそのままタイタニックに向かった。
フロントで部屋を聞き、行ってみると不在。屋上のレストランに行ってみると彼はいた。
ビビンバ食ってやんの。めちゃくちゃ、美味そうだった。
それに、韓国の若い娘多いし!
そこで僕は思った、どうもユウキは僕よりも引きが強いなぁ〜って!

それにしても、ここの野良ウリ坊にはビックリした!

本を貰って、すぐにレンタルバイク屋に戻りました。
周りの韓国人はビックリしてましたね!ユウキの友達はなんでバイク持ってるん?って・・・。

無事にバイクを返却し、アルパチーノからパスポートを奪還しました。
異国でバイクを運転、原付とはいえ良い体験が出来ました。何事も無くね!

4 件のコメント:

  1. kuwamanさん こんにちわ〜!^^

    パスポート預けるのって勇気いりますね〜^^;
    でも良い経験してるな〜羨ましい^^
    バイクで外国走ってみたいな〜^^

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  2. ガタローさん
    パスポートの件は、どうしようか迷いましたが・・・。
    他の人のヤツを束で見せられて、信用しちゃいました。
    バイクでって・・・、ボロボロの原付ですよ!

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  3. 領事館に駆け込まなくて良かったですねぇ~。

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  4. ロメさん
    まぁ普通、パスポートは海外では命の次に大事ですからね!
    みなさん、マネしないように!(笑)

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