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11.カルチャーショック

長旅を終えバス停に着くと、ココでもまた同じ様に宿の呼び込みの男達がいた。そのバスには、明らかに外国人と分かるのは僕を含めて3人だった。そして3人とも、大勢のインド人にもの凄い営業攻撃をかけられる。

えっ、ホント?シングルなのに150ルピーで良いの?

僕は一人の男に決め、そいつのリクシャーで宿まで向かった。
ジョードプルと同じく、この宿も街の中心部にあった。
へぇ〜、なかなか良いじゃん!ココに決めた!

いつもながら後で後悔するのだが、決めた後で何か支障が発覚する。
一番多かったのが、シャワーのお湯だ!
話が違う事が実に多い。
さすがに僕も懲りて、後半になると実際にお湯を出せと言うのだが、出たのはその時だけとか・・・。

そして、この宿は全くと言っていい程、お湯は出なかった。
仕方ないので、暖かい昼間のうちに水シャワーを浴びた。300円だし、しょうがないか!
まぁ、本を読んでもインドでは良くある話らしいです。
僕も最後くらいには水シャワーにも慣れてしまいました。

さて、ジャイサルメールではどこに行こう!?
ここも分かりやすく、中心部に目立つ塔があります。
大体は歩き方を見れば検討が付きます。しかし、もっと詳細を知りたいとなるとネットでの情報収集になります。
まだまだインドでは、日本語フォントに対応したネット屋が少ないので、僕はミニPCとiPadを持参して来ていました。しかし、Wi-Fiの方もあまり装備している店が少なく、iPadは宝の持ち腐れ状態でありました。

しかし、ジャイサルメールにはWi-Fi装備のネット屋が1軒だけあったんです。
周った中では一番田舎と思われる、このジャイサルメールに・・・。

僕はそこに、ほぼ毎日の様に通いました。1時間20ルピーです。
ただ、やはり通信速度は遅いので、時間はかかってしまいます。
そんな感じで、毎日そこへ行くと。
いつの間にか、僕はその辺りでは有名な外人になってしまった!
「デカイiPodを持ったジャパニー」だって・・・。

そして、そこのオーナー二人とも仲良くなった。今でもFacebookでやり取りしてます。このうちの左の方は、来年くらいに日本に来るみたいです。熱烈接待しなければ・・・。

あの時は、一緒にパーティーに行かないか?なんて誘われたり。

「デサート・パーティー」

何それ!?みんなでスイーツでも持ち寄るのか?まぁ、インド人は甘いもの好きだもんな・・・。
しかし、良く聞いてみると、

「デザット・パーティー」

であった。つまり、砂漠で飲み明かすのだとか・・・。
日本で女の子を誘うのに、河原でバーベキューしない?ってなノリなんであろうか・・・?
僕も行きたかったのだが、それを聞いたのが別れを言いに行った最終日だったし。
彼のFacebookからのパクリ写真です。
でも、結構楽しかったみたいですよ!
ってか、合コンのネタに日本人が欲しかっただけじゃねぇのか!?

話は戻って、僕のiPadについて。
新しく見る人には、一々僕は説明してました。知らない間に人が増えてるし・・・。
最後には、インド人相手にiPadの機能のプレゼンテーションを!
気分はスティーブ・ジョブズです。

「カワイイ女の子の写真は無いのか?」

そんなリクエストに、僕の2人の娘の写真を見せる。

「若過ぎるだろっ!」

ヤツらには、大爆笑であった。では、次はこれで驚かせてやろうか・・・。
みんな、ちょっと待ってくれないか!
僕はiTunesにアクセスし、ミュージックビデオをダウンロードした。
日本ならすぐに取り込めるのに、30分はかかったであろうか。

「見ろ!コレが日本で有名なアイドルだ!」

気を利かせて、水着のシーンの多い「ポニーテールとシュシュ」にした。
こいつらの為に、僕は400円も使っちゃいました。何て良い人なんだ、僕は!


数分間黙ってジッと見ていた野郎どもは、皆呆然でした。
そうとうカルチャーショックを受けた様です。このiPadとAKB48に。

「日本には、こんなカワイイ子がいるのか・・・。」
「あぁ、TOKYOに行けば、いっぱいいるよ!」

思いっきり、嘘であるが・・・。
見終わると、ほぼ全員が僕にUSBメモリーを差し出してきます。コピーしてくれ!って・・・。
その時点で、発想がインドなんですよね!

「iPadにはUSBが無いんだ!自分でYouTubeで探してごらんよ!」

言ってはみたものの、やはりインドでは回線が遅すぎて、海外の動画なんて厳しいだろうなぁ・・・。

でも、なんだか良い事をしたなぁ〜!日本とインドの架け橋になれた様な。
そんな事を思えた1日でありました。

それと同時に、IT技術の格差というのを実感出来ました。
日本ではいつ何処に居ても、必要な情報は携帯電話やスマートフォンで入手できる。
いや、それだけではない。日本で食事やトイレに困る事は考えられない。しかし、こちらではそれが当たり前。

ジャイサルメールを出る前日に、僕はクーリー村と言うさらにパキスタン側に寄った砂漠の中にある小さな街に向かった。

クーリーでは、先ほどの文明の力の偉大さを嫌という程思い知らされた。
逆を言えば、コレとコレがあれば最低限生活出来る。
そんな、極限なる原始的生活体験をしてきた。

2 件のコメント:

  1. おはよ〜ございま〜す!^^
    ジツにたくましく海外生活を楽しんでますね〜
    kuwaさんスゴイd(^^

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  2. ガタローさん
    観光ばかりしていては、金がかかります。
    どこも入場料は外国人価格で高いですから。
    こうして現地人と遊んでれば、安くすみますしね!

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