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19.インドのド派手なお祝い。

爺さんの約束をすっぽかし、午前中はゆったりと過ごす。
洗濯したり、読書したり・・・。旅の中で、こういう時間も良いもんだ!

さて、そろそろ次の街への予定も立てなくては!
僕はジャイプールからアグラ、そしてバラナシへ行く事にした。
どちらもベタな観光地。タージマハルやガンジス川のガート・・・。本格的なインド観光になってきた。

その為の列車のチケットを買いに、午後はジャイプール駅に向かった。
まったく・・・、何処へ行っても野良牛が多い!

ジャイプール-アグラ間のチケットはゲット出来たが、アグラ-バラナシ間のチケットはまたWTになってしまった。
再度、デイパックにヘルプコールするも、まぁまだ時間が有るし大丈夫だろうとのこと。
とにかく、アグラまでは普通に行けることになった。年末を控え、さすがにチケットが取り難くなっているのを実感した。駅では2時間も並んだし・・・。

やっとの思いでチケットをゲットし、駅を出ると2人組のインド人に捕まった。
この2人、駅に来たときにも話しかけてきた。僕が出てくるの待ってたみたい・・・。

「日本から来たのか!どうだ、一緒にお茶しないか!?」

またかよ・・・。
まぁ良いや!ってな感じで、僕はいつしかこういう誘いにホイホイ着いて行くようになってしまっていた。
そして、駅前の小汚い食堂に入り3人にチャイが出てきた時、男が切り出した。

「明日、僕の妹の結婚式があるんだ!お前も来ないか!?」
「・・・。」

考えられん!いきなり初対面の外国人に、身内の結婚式に出てくれだなんて・・・。
彼の話によると、インドの結婚式はとにかく派手に行い人数勝負なのだそうだ。だからって、俺かよっ、って気もするが・・・。

「僕は明後日にはアグラに行かないといけない。さっきチケット買っちゃったし。」
「ウチはアグラの手前だよ。ウチに泊まって結婚式に出て、その後アグラに行けば良い。」

お金は一切いらない、車も宿も用意する!って、話がうま過ぎる・・・。
さすがの僕もコレは逃げようと思った。

「じゃぁ、明日の朝ココに来るよ!僕の電話番号も教えておくから。」

今回は、最初っからすっぽかすつもりで、その2人と別れた。
因みに、そこのチャイ代は奢ってもらった。


宿に戻ると、昨日爺さんと入った建物がなんだか騒がしい。

おびただしい数のバイクが停まってる。




凄い人だかり、楽隊と共にその中には馬・象・ラクダ・・・。
一体、何なんだ!?



隣にあるうちのGHでは、僕と同じくみんな屋上に上がってきた。
そこで僕は、たまたま隣りで見ていた娘に聞いてみた。

「コレ、何!?」
「結婚式だよ!」

えぇ~~~~~~~~~~!!
まさか、あいつらが言ってた結婚式?いや、でもアレは明日だったはず。
それにしても、凄い偶然だ!

こんな機会はそうそうない!僕は知らんぷりして、式場内を行ける所まで行ってみようと思い立った。


どうやら、親族らしい・・・。
周りには警備などおらず、まったくのスルー!
ズンズンと進んでいくと・・・。


写真を撮ってくれとせがむ、インド少年たち。
どうみても親族にも招待客にも見えず、近所から湧いて出てきたような・・・。
そして、周りに居た人たちにも声を掛けられる。

「あんたも食べなよ!」


ケータリングであろうか、食べ物は存分にあった。カレーパイやケーキが美味かったなぁ~。
しかし、さすがはインド、アルコール類は一切無かった。それが残念であった。

厳かな式はもう終わったのだろうか!?子供達がステージ上で遊んでます。
これまた、日本では考えられん・・・。


結局、新郎は見たものの新婦は拝められなかった。
それにしても、派手なセレモニーでした。関係ない近所の人間や旅人まで振舞ってくれるとは・・・。

今日は不思議な1日であった。
駅で会ったあの怪しい2人。今思えば、二人の話の辻褄が合う。
明日の朝、あの2人についていったら、ひょっとしてもっと面白いことになるかな!?

インドの結婚式、とにかく楽しかった。
居合わせた人たちも、日本人がいるのにかなり驚いた様子であった。それだけに、何か僕ちやほやされてしまって・・・。
気分良かった!!

明日はどうしようか!?
まぁ、今夜寝ながらゆっくりと考えることにしよう・・・。

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