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20.動物王国インド

朝起きると、すっかり冷静になっており、昨日の怪しいインド人のお誘いはどう考えてもヤバイと判断した。
まぁ、ちょっと結婚式には興味があったが・・・。

翌日には、また列車に乗りアグラへ向かわなくてはならない。
ジャイプールの散策できるのも、今日だけとなった。
ジャイカル・フォートやナルガール・フォートも登ってみたいが、距離があるしリクシャーに乗るにも値段交渉が面倒だ。
という事で、歩いて行けそうなガルタまで行く事にした。
山の頂上に寺院があり、ココでもジャイプールの街を一望できる。


街中を突き抜けて山に向かうのであるが、とにかく人が多い!そして、とにかく声を掛けられる。
土産を買えだの、リクシャーに乗れだの・・・。
目的がはっきりして歩いているので、こちらも断りやすいです。
ちょっとでも隙を見せれば、ヤツらは付け込んで来ますから・・・。


山の麓まで、結構な時間をかけて歩いた。
疲れたので小さな売店でコーラを買って一服。すると、袋にたんまりと入ったピーナッツも売ってる。そこの爺さんはしきりに買えと煩い。

「こんなに食べられないよ!」
「いや、これはサルの餌だ!」

えっ!ここにもサルいるの!?しかも、餌付けかよっ!!
面白そうなので、買ってしまった。10ルピーなり・・・。


ズンズンと進んでいくと、サル発見!しかも、ブタもいるし・・・。
さすがにカッパはいませんでした。西遊記じゃないし・・・。


しかし、ココのサル・・・、めっちゃ人間に慣れてる。
逃げないというか、逆に向かってくる。終いには袋ごと持ち去ろうとするサルもいた。
さすが、インドはサルまでもこうなのか・・・!?


サルだけではなく、今度はヤギも寄って来た。
どアップで、この眼の離れ具合はなんだか怖い・・・。


しかしまぁ、見てたら皆仲の良い事。サルの子供がブタに乗ってるし・・・。
他にも、もちろん牛や犬もいましたが、とくに喧嘩も見られず。


そして頂上に到着!ピンクシティを一望!!って思ってたら、そんな絶景ではなかったかな!?
しかし自力で登ってきた分、それなりの達成感はありました。


寺院の中に入って行くと、靴を脱いで入れと言う。一人のオバサンがいた。
言うとおりにして、そして言われるがままに彼女についていった。
頼んでもいないのに色々とガイドをされ、紐の腕輪を結んでもらい額には朱印も付けてくれた。

こちらは、一切何も頼んでいない。しかし、彼女は勝手にいろんなサービスをしてくる。
さて、最後にいくら請求されるんだろう??

一通り中を見て靴のところに戻ってくると、彼女はお布施を請求してきた。

やっぱりか!
しかし、金額はお好きにどうぞ!との事だった。なので、僕は50ルピーほど置いてきた。
彼女は何も言わなかった。
コレが高かったのか、安かったのか・・・、今になっても謎のままだ。

下山は行きよりも楽だ。しかし、餌付けのピーナッツがすでに底をついていた。
サルが寄ってくるのだが、あげるものがない・・・。


しばらく降りたところに大量のバナナが・・・。そして、それらをサルがむさぼってる。
地元の人間が与えたのであろうか!?
それにしても、コイツらだけでこの量は多いしズルイ!って思った僕は、サルからバナナを奪う。
そして、下る途中に他のサルへとバナナを分けていった。
良い事をしてるのか、悪い事をしてるのか・・・!?これも謎ですね!


白人の観光客と擦れ違った。彼らもやはりピーナッツの袋を持ってた。そして、ガイドをかって出る子供インド人に纏わりつかれてました。
僕は、あの子供達は上手~くかわしたんだけどね!


インドを訪れた中で、このジャイプールという街が一番動物が多かったのではないだろうか。
インド中にいる牛・犬は勿論の事、街中にもサルやヤギ、ブタがいるし。
お仕事中のゾウやラクダもいます。公園にはリスもたくさん・・・。

これって、十分に動物園じゃん!
そう思えてしまう街、ジャイプールであった。


しかし言うまでも無く、何よりも多いのはもちろんインド人です!